ガレリア・イスカ通信

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2010年 10月 04日

ロバート・メイプルソープ展招待状「BlumHerman Gallery」(1986)

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ロバート・メイプルソープの死後、差ほど時を置かずして、1986年にサンタ・モニカに開設されたブルム・ヘルマン・ギャラリーで開催されたロバート・メイプルソープの写真展のオープニングへの招待状。使われているのはメイプルソープが亡くなる1989年に撮った「Icarus」で、メイプルソープの求める完璧なプロポーションの規範となるギリシャ彫刻。その透明で冷たいガラスのようなに磨き上げられた大理石の乳白色の地肌は、まるで人肌のような柔らかな陰影を作り出している。

メイプルソープは、イカルス像全体から、墜落するイカルスの運命を象徴するかのように、頭部から肩にかけての部分を、正方形の対角線の沿うような角度で切り取り、それを幾重にも塗り重ねて作り出す漆のような漆黒の闇と対比させるこで、イカルスが一瞬見せる悔悟を表情を浮かび上がらせている。作家としては絶頂期にあったメイプルソープは、イカルスの墜落と自らの人生を重ね合わせていたのかもしれない。

●作家:Robert Mapplethorpe(1946-1989)
●種類:Invitation
●サイズ:210x185mm
●技法:Offset
●発行:BlumHelman Gallery, Santa Monica
●制作年:1986

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by galleria-iska | 2010-10-04 00:12 | ロバート・メイプルソープ関係 | Comments(0)


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