ガレリア・イスカ通信

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2010年 10月 23日

メイプルソープ VS ロダン展の招待状「Städtische Kunsthalle Düsseldorf」(1992)

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1992年にデュッセルドルフ市立美術館(Städtische Kunsthalle Düsseldorf)で行なわれた「メイプルソープ対ロダン」展のオープニングへの招待状。

●作家:Robert Mapplethorpe(1946-1989), Auguste Rodin(1840-1917)
●種類:Invitation
●サイズ:105x210mm
●発行:Städtische Kunsthalle Düsseldorf
●制作年:1992

この展覧会は、一世紀ほども違う時と異なる場所で生を受けた二人の作家に共通するものを浮き彫りにしようという試みなのであろうか。「私は、形の完全性を求める。私は、ポートレイト、男根、花などを同じテーマで撮り続ける。それらを彫刻されたものとして捉えるように努力している」というメイプルソープが求める一部の隙もないフォルムに宿る美の崇高さは、彫刻の理想化された形体へと接近していくが、そのモデルのひとつを、ロダンの彫刻のなかに見い出すことができるのかもしれない。展覧会に際し、言語的、歴史的そして環境の融合からみた現代美術の系譜を文脈付ける観点から評論およびキュレーションを行なっているジェルマーノ・チェラント(Germano Celant 1940-)解説による図録がイタリア ミラノの出版社Electaから刊行されている。
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「Mapplethorpe versus Rodin」by Germano Celant, Electa, Milano 1992. Large-8º, 106pp.

メイプルソープとロダンとの共通性については、『メイプルソープ写真集税関訴訟』の裁判において、1994年5月20日の第6回口頭弁論の証人として証言台に立った写真評論家の飯沢耕太郎氏の証言に次のような一節がある:

彼(メイプルソープ)は非常に高度な美意識の持ち主で、メイプルソープを19世妃の彫刻家ロダンと比較するような文章を私読んだことがありますけれども、確かに彼の写真の作品というものは、ロダンの彫刻の作品を思わせるような、空間の中にぎりぎりまでそのフォルムというのを美しい形で定着していくわけです

飯沢氏が言うところの、メイプルソープと19世紀の彫刻家ロダンとの比較については、次の展覧会図録でも言及されている。
「Robert Mapplethorpe And The Classical Tradition: Photographs and Mannerist Prints」 by Robert Mapplethorpe, Germano Celant, Arkady Ippolitov.GUGGENHEIM MUSEUM PUBLICATIONS, 2004. 4to. 232pp. 120 b&W illus.

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by galleria-iska | 2010-10-23 12:09 | ロバート・メイプルソープ関係 | Comments(0)


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