ガレリア・イスカ通信

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2010年 11月 06日

マン・レイ写真展「Robert Miller」(1983)

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マン・レイ(Man Ray)の没後7年目にニューヨークのロバート・ミラー画廊で行なわれた写真展「Man Ray Mathematical Objects」。そのオープニングへの招待状。出品作品の出自は知らされてはいないが、1936年から撮られた静物写真の中の“数理学的物体”を集めた写真展となっている。招待状に使われた写真は、非常に合理的で感情の入る余地のないような形体の中に潜むある種の人間美-スペインのバロック期の画家スルバランの描く頭巾を目深に被り頭を垂れ祈りを捧げる修道士を想い起こさせる-と共通する構造を捉えているようにも見える。尤もそのような感覚は、写真画像がセピアトーンの表面にテクスチュアーのある用紙に印刷されているところから来るのかもしれないが。

●作家:マン・レイ(Man Ray 1890-1976)
●種類:Invitation
●サイズ:214x152mm
●技法:Offset
●発行:Robert Miller Gallery, New York
●制作年:1983

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ロバート・ミラー画廊では、1991年に今度はマン・レイが1958年から1965年にかけて制作したロールシャッハ・テストのような効果が得られる“Natural Paintings”と名付けられた絵画作品の展覧会を開催している。これはその展覧会のオープニングへの招待状。マン・レイが考案した筆もパレットナイフも使わないこの手法は、二枚のボードあるいはパネルを用意し、その片方に絵の具を厚く盛り付け、もう片方をその上に置き圧迫することで互いに鏡像となる二枚の図像(自動絵画)を創り出す方法である。

●作家:Man Ray(1890-1976)
●種類;:Invitation
●サイズ:225x177mm
●技法:Offset
●発行:Rober Miller Gallery, New York
●制作年:1991
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by galleria-iska | 2010-11-06 18:36 | 案内状/招待状関係 | Comments(2)
Commented by マン・レイ・イスト at 2011-05-18 23:57 x
初めまして。グーグルの画像検索で貴兄のサイトに到着しました。楽しくマン・レイの案内状の画像を拝見しています。小生もこの2枚のカードを所持していますが、ステキな物ですね。エフェメラの魅力は本当に素晴らしい。小生もエフェメラに狂っていますので、とても勇気付けられました。有難うございます。
Commented by galleria-iska at 2011-05-19 13:27
こんにちは。マン・レイ・イスト様、コメント有り難うございます。ブログいつも楽しく拝見させていただいております。当方は、あっちへこっちへと、焦点が定まりませんが、マン・レイ・イストさんの《マン・レイ》にかける情熱に、ただただ関心するばかりです。このマン・レイのカードは、最近はご無沙汰しておりますが、今から十数年前に、マン・レイ・イストさんもご存知のユトレヒトの書店から入手したものです。今のところ他にアップする材料がありませんが、またお立ち寄り下さい。ご訪問有り難うございました。先ずはお礼まで。


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