ガレリア・イスカ通信

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2010年 12月 09日

山本容子「Carnet de Voyage Tokyo」出版記念展招待状、1997年

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銅版画が宿命的に持つ錬金術師的な性質を脱ぎ捨て、またその鬱積した精神の檻を軽々と吹き飛ばし、版画家と画家との間にあった見えない境界線を逆に自家薬籠中の物と化した機知に、一体幾人の作家が臍を噛んだことであろうか。銅版画家として出発は賞にも恵まれ、壁やスランプに陥ることもなく、順調に成功者の道を歩んでいたかに見えたが、その私生活は、とても柔らかく繊細で洗練された都会的なセンスと形容される版画作品とは相容れない、どろどろした修羅場を幾度となく経験しているのだから、女性は“げに恐ろしきものなり”である。で、銅版画家として今や押しも押されぬ地位を築いた山本容子(1952-)氏が、フランスの鞄メーカーのルイ・ヴィトン社の依頼で原画制作を行なった「トラベル・ノートブック」の第三号である“東京編”(Carnet de Voyage Tokyo)のパリ7区のバク画廊(Galerie du Bac」での出版記念展への招待状。表紙は「トラベル・ノートブック」の表紙と全く同じ造りで、原画から切り取られた四人の力士の歩く姿が嵌め込まれている。国内では、“山本容子の描く東京五十景-ルイ・ヴィトン「トラベル・ノートブック」原画展”として、1997年4月から7月にかけて、全国11ヶ所の百貨店を巡回、展示された。それに合わせルイ・ヴィトン ジャパンから図録が発行されているが、そちらの表紙にも同じ力士の図像が使われている。

●作家:山本容子(Yoko Yamamoto 1952-)
●種類:Invitation
●サイズ:145x226mm
●技法:Offset
●発行:Louis Vuitton Malletier
●制作年:1997
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山本容子の描く東京五十景-ルイ・ヴィトン「トラベル・ノートブック」原画展の図録、1997年、ルイ・ヴィトン ジャパン(株)発行。196x300mm
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by galleria-iska | 2010-12-09 20:37 | 案内状/招待状関係 | Comments(0)


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