ガレリア・イスカ通信

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2011年 02月 24日

長谷川潔の肖像メダル(ブロンズ)1973年

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このブロンズ製の肖像メダルは、版画家 長谷川潔(1891-1980)のフランス美術界への長年の貢献の証であり、日本人としては、葛飾北斎、藤田嗣治に次ぐ三人目の栄誉である。因みに四人目は荻須高徳。年譜によれば、メダルは1970年にフランス国立貨幣・賞牌鋳造局(La Direction des Monnaies et Médailles)において鋳造が決定し、翌71年、表側の肖像の浮き彫り彫刻をティゾン・ミッシェル夫人が担当、裏側のデザインと制作が長谷川潔本人に委嘱された、とある。

長谷川潔は、ティゾン夫人の写実的な肖像表現とは対照的に、象徴的な画面構成を行なっている。先ず宇宙あるいは絶対の真理を表す円を引き、次にそれに内接する、長谷川の造形の根幹となっている黄金律をその内に持つ図形で、均衡と調和を象徴する正五角形を描き入れ、マニエル・ノワールの細粒点刻による下地を模した背景に、自身の自然や宇宙に関する思索を静物画の形として浮び上がらせている。正五角形の底辺の下には長谷川潔のイニシャル《KH》が刻まれている。メダルは1972年に鋳造され、極印の他、材質と発行年が刻印されて1973年に発行された。これはブロンズ製のもので、限定は無い。

●作家:O.Tison Michel et Hasegawa Kiyoshi(1891-1980)
●種類:Médaille
●サイズ:77mm diamètre
●材質:Bronze
●重量:270g
●発行:La Direction des Monnaies et Médailles, Paris
●制作年:1971~1972

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by galleria-iska | 2011-02-24 17:50 | その他 | Comments(0)


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