ガレリア・イスカ通信

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2011年 11月 15日

ロバート・メイプルソープ展案内状「Kohji Ogura Gallery」(1986)

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ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe, 1946-1989)のオリジナルを初めて目にしたのは、1986年10月27日から11月18日にかけて名古屋 錦のコージ・オグラ・ギャラリー(Kohji Ogura Gallery)で行なわれた「ロバート・メイプルソープ:フォトグラヴュア展」である。メイプルソープの日本における最初の個展は1982年に東京のギャルリー・ワタリ(Galerie Watari)で行なわれ、翌83年にも「フラワーズ(Flowers)」展が行なわれている。どちらかの年にギャルりー・ワタリを訪問し案内を見ているいるように記憶するのだが、つねに遅れてきた人間である自分は、その頃は未だ現代美術としての写真には興味を持っておらず、折角の展覧会を見過ごす羽目になってしまった。

国内では三番目となるコージ・オグラ・ギャラリーでの展覧会では、案内状にあるように、フォトグラヴュールによる作品とオリジナルプリントの最近作が展示された。小椋氏からは、メイプルソープの代理人を通して正式の個展としての承認を得ようとしたが調整がつかなかった、といったような話を伺った覚えがある。その頃、世間でもようやく現代美術に関心が高まり初めていて、いわゆる写真展という括りではなく、現代アートとして作品を見る目を生むきっかけとなった展覧会として、雑誌でも特集が組まれたりした。銀塩のオリジナルプリントについては、マチエールとしての写真は既に死んでいると思っているが、写真の作品としての物質性を創り出そうとするメイプルソープ自身の額装スタイルにも、その脆弱さを補おうという意図が垣間見れる。この展覧会では、メイプルソープ仕様の額装がなされていなかったので、結果として、フォトグラヴュールの質感の方が好ましく思えた。その中に購入したいと思った作品もあったが、今回は見るだけにしておこう、と躊躇したのが間違い、すぐにとんでもないことになってしまった。

●作家:Robert Mapplethorpe(1946-1989)
●種類:Announcement
●題名:Robert Mapplethorpe Photogravures
●サイズ:149x100mm
●技法:Offset
●発行:Kohji Ogura Gallery, Nagoya
●制作年:1986
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by galleria-iska | 2011-11-15 12:45 | ロバート・メイプルソープ関係 | Comments(0)


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