ガレリア・イスカ通信

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2012年 09月 09日

ホルスト・ヤンセンの画集の内容見本「Galerie Brockstedt」(1970)

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ホルスト・ヤンセン(Horst Janssen, 1929-1995)は若い頃からモテ男であったが、その激しい気性(酒乱?)故に結婚と離婚を繰り返す。彼の結婚の中では一番長続きした三度目の妻のヴェレーナとの離婚の翌年にできた恋人ゲッシェ・ティーチェンス(Gesche Tietjens)とのスウェーデン南西部の漁村スヴァンスハルへ旅行が、ヤンセンを“風景”の発見へと導くことになる。これは、風景の発見に至るまでに制作された自画像を中心とする作品を収録した大型サイズ(385x285mm)の素描集「Horst Janssen:Zeichnungen」の内容見本である。表には出版内容が記載され、ヤンセンが素描集の特装版に添えるために制作した7点のエッチングが図版入りで紹介されている。裏側は素描集所収の図版のひとつであろうか、鉛筆によるヤンセンの自画像で、古びた写真のポートレートのように描かれたヤンセンが何やら神妙な面持ちでこちらを見つめている。これとよく似た表情を、8年後に撮られた写真(註:1)に見ることができる。1970年2月1日の日付のあるこの素描もスヴァンスハルで描かれたもので、翌日自己紹介が書き加えられている。

素描集は1970年に、ハンブルクのブロックシュテット画廊(Galerie Brocksetedt, Hamburg)の協力の下、ベルリンのプロピレン出版(Propyläen Verlag, Berlin)から刊行された。この素描集には続編があり、ヤンセンが風景に目覚めた1970年から72年にかけて描かれた作品を収録した更に大型(350x450mm)の素描集「Neue Zeichnungen」が、今度はティーチェンスとの別れの年となった1972年に同じくプロピレン出版から刊行されている。

●作家:Horst Janssen(1929-1995)
●種類:Prosepectus
●サイズ:370x272mm
●技法:Offset
●発行:Galerie Brockstedt, Hamburg
●制作年:1970
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註:
1.ヤンセンの展覧会図録「Horst Janssen Retrospective auf Verdacht」(1982)所収の顔写真(撮影:Frtiz kempe、撮影日:1978年4月19日)。
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by galleria-iska | 2012-09-09 15:55 | ホルスト・ヤンセン関係 | Comments(0)


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