ガレリア・イスカ通信

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2012年 09月 07日

ホルスト・ヤンセンのカバーアート「Franz Josef Degenhardt LP Records」(1967-1973)

旧西ドイツの政治活動家であり、弁護士で作家、そして何よりシンガーソングライターとして知られるフランツ・ヨーゼフ・デーゲンハルト(Franz Josef Degenhardt, 1931-2011)は1931年、ヴェストファーレン州のシュヴェルムに生まれる。1951年から56年にかけてケルンとフライブルクで法律を学び、1956年に第一次司法試験、1960年に第二次司法試験に合格する。1961年からザールブリュッケン大学の「ヨーロッパ法研究所」の助手として法律を研究、1966年に博士号を取得。デーゲンハルトは1961年に中道左派のドイツ社会民主党に入党し政治活動を行なうようになる。その一方で、社会に対する思いを詩に書き、作曲、自ら歌い始める。1963年にZwischen Null Uhr Null und Mitternacht ("Between 00:00 and Midnight," 1968年に"Rumpelstilzchen"と改題)でデビュー、1965年にリリースしたアルバム「 Spiel nicht mit den Schmuddelkindern ("Don't Play With the Grubby Children") 」のタイトル曲で一躍有名になり、ドイツにおける“68年運動”の声のひとつとなる。ホルスト・ヤンセンは1967年にリリースされた三作目のアルバム「Väte​rchen Franz」から1973年の「Kommt an den Tische unter Pflaumenbäumen」までの7作品のカバーアートを担当している。

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Franz Josef Degenhardt「Väte​rchen Franz」(Kabarett 237 829), 1967
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Franz Josef Degenhardt 「Wenn der Senator erzählt」(Kabarett 237 834), 1968
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Back cover
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Franz Josef Degenhardt 「Rumpelstilzchen」(Polydor 46 593), 1968
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Back cover
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Franz Josef Degenhardt 「Im Jahr der Schweine」(Polydoe 249 331), 1969
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Franz Josef Degenhardt 「Porträt」(Polydor 2638 009 - Box), 1969
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Back cover
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Booklet(1)
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Booklet(2)
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Booklet(3)
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Franz Josef Degenhard 「Die Wallfahrt zum big Zeppelin」(Polydor 2371 138), 1971
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Franz Josef Degenhardt 「Kommt an den Tische unter Pflaumenbäumen」(Polydor 237 1380), 1973

これらのレコードアルバムは、1982年にヤンセンのグラフィック作品の回顧展「Horst janssen Retrospective auf Verdacht」を開催したハンブルク美術工芸博物館(Museum für Kunst und Gewerbe Hamburg)(註:1)にも収蔵されている。これは図録に掲載された出品リスト(a~g)。
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註:
1.1874年に設立されたハンブルク美術工芸博物館の五十万点を超えるコレクションのうち日本美術は約一万点で、そのうち二千点が浮世絵作品となっている。浮世絵の収集は開館当初から開始されたとされており、ハンブルク出身のパリの美術商ジークフリート・ビング(1838~1905)や、日本の美術商、林忠正(1853~1906)らが大きく関わったのではないかと考えられている。2007年、ヤンセンの多くの画集の編集に携わり、浮世絵コレクターでもあった故ゲルハルト・シャック(Gerhard Schack, 1929~2007)から、浮世絵版画約二千点、掛幅四十点、スケッチ類千六百点、版本三百点などに及ぶ質量ともに一級のコレクションが遺贈された。これによりハンブルク美術工芸博物館の浮世絵作品は五千点を超えることとなった。
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by galleria-iska | 2012-09-07 19:47 | ホルスト・ヤンセン関係 | Comments(0)


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