ガレリア・イスカ通信

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2013年 02月 12日

キース・ヘリングのポストカード「Tony Shafrazi Gallery」(1983)

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キース・ヘリング(Keith Haring, 1958-1990)のトニー・シャフラジ画廊(Tony Shafrazi Gallery)での二度目の個展の際に発行されたオリジナル・デザインのポストカード三種。うちひとつは告知用ポスターと同じ図柄で、個展の開催は1983年12月3日から1984年1月7日までとなっている。ヘリングのボディ・ペインティングのモデルになったのは、1983年に「ビル・T・ジョーンズ/アーニー・ゼイン舞踊団(The Bill T. Jones/Arnie Zane Dance Company )」を設立したアメリカのダンサーで振り付け師のビル・T・ジョーンズ(Bill T. Jones, 1952-)で、自らポージングを決めている。写真を撮影したのは、1950年に香港に生まれ、へリングと同じ1990年にエイズ関連の疾患で亡くなった写真家 ツェン・クウォン・チ( Tseng Kwong Chi, 1950-1990)。1983年、へリングはブレイク・ダンサーの踊りからインスピレーションを受け、人体と抽象的な文様によるオールオーヴァーな絵画や版画を制作しているが、そのスタイルを、2月に開催されたファン画廊(Fun Gallery, New York, 1981-1985)での個展のポスターにも取り入れている。ポストカードと同じ図柄のトニー・シャフラジ画廊での個展のポスターでは、ブレイク・ダンサーではないが、自らの絵画イメージを全身にペイントしたダンサーの画像をデザインに取り込んでいる。ヘリングがそのことを知っていてポスターのデザインを行なったかどうかは定かではないが、ボディ・ペインティングをひとつの絵画表現の手段として最初に用いたのはピカソで、1919年にロシアのディアギレフ・バレエ団から依頼を受け、『三角帽子』の美術を担当した際に、考案したメイクのデザインを、ピカソ自身で出演者の顔に描いたのがその始まりとされる。

●作家:Keith Haring(1958-1990)
●種類:Postcard
●題名:Painted Man
●技法:Offset lithograph
●サイズ:153x102mm
●発行:Tony Shafrazi Gallery, New York
●制作年:1983
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by galleria-iska | 2013-02-12 18:24 | キース・へリング関係 | Comments(0)


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