ガレリア・イスカ通信

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2013年 02月 23日

ピーター・マックスのカシェと切手「The Earth Summit」(1992)

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1960年代後半にヒッピーを中心に始まったサイケデリック・ムーヴメントとともに頭角を表し、グラフィック・アーテイストとして一世を風靡、ポップアートの教祖的存在となって、広告やデザインに多大な影響を及ぼしたピーター・マックス(Peter max, 1937-)であるが、1992年に国際連合の主催でブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された、環境と開発をテーマとする首脳レベルでの国際会議「環境と開発に関する国際連合会議(United Nations Conference on Environment and Development=UNCED)、一般に言う「地球サミット(the Earth Summit)」(註1)を広報する三種の切手(ニューヨーク、ウィーン、ジュネーヴ、1992年5月22日発行)をデザイン、その初日カバー(FDC)のカシェとして、マックスが、アポロ11号の船長であった二ール・アームストロング船長の月面着陸に刺激を受け、1969年のニューヨーク・タイムズ誌の表紙として制作したコラージュ作品『Into the Future』を提供している。マックスの署名が入った限定750部のアートプリント(国際連合協会世界連盟の証明書付き)も同時に発行されている。

マックスは、1960年代後半からから70年代初頭にかけてのサイケデリック・ムーヴメントを体現した同世代の横尾忠則(Tadanori Yokoo, 1936-)氏と同様、グラフィック・デザインと絵画を行き来しながら、今も第一線で活躍しているが、カシェや当時のスタイルでデザインされた切手を見ていると、その時代の鮮烈なイメージを体験した人間には、どうしても懐かしさの方が先に立ってしまう。

●作家:Peter Max(1937-)
●種類:Cachet
●サイズ:92x164mm
●技法:Offset lithograph
●発行:WFUNA
●制作年:1992
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初日カバー(FDC)の裏側
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ピーター・マックスのカシェ『Into the Future』(1969)
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ニューヨークで発行された切手
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ウィーンで発行された切手

註:
1.広報などによれば、この「地球サミット」には世界172ヶ国の代表や国際機関、NGOが参加し、持続可能な開発に向けた地球規模での新たなパートナーシップの構築に向けた「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言」(リオ宣言)と、この宣言の諸原則を実施するための行動計画である「アジェンダ21」、「森林原則声明」が採択された、とある。
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by galleria-iska | 2013-02-23 15:35 | その他 | Comments(0)


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