ガレリア・イスカ通信

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2013年 06月 17日

ヴィクトル・ブローネル展の招待状「Le Point Cardinal」(1963)

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1963年の4月から5月にかけてパリのル・ポワン・カルディナール画廊(Le Point Cardinal)で開催されたルーマニア出身の画家ヴィクトル・ブローネル(Victor Brauner, 1903-1966)の新旧作品展《Œuvres anciennes Œuvres récentes.》の招待状。表紙にはシルクスクリーンによる版画「Double Head(Les deux visages)」と告知用のポスターのイメージが使われているが、この構図はブローネルが1942年に自画像として制作した彫刻(Signe ou Le Vent)に基づいている。そこには喧嘩の巻き添えにより片目を失った画家の姿が投影されているのだが、自らが負う事になった二つの側面、光と闇、現実と想像(夢)という、アンビバレント(ambivalent)な状態が惹き起こす不安心理が、画家の想像力を喚起し、世界が持つ二つの側面と結びつくことによって多様な形態を創造する原動力となった。招待状の本文にも、ブローネルの名前を囲むように、幻視者(Visionnaire)ブローネルによって生み出された、秘教的な儀式を思わせる、二面性を孕んだ不思議な生き物(Creature)が描きこまれている。

●作家:Victor Brauner(1903-1966)
●種類:Invitation
●サイズ:150x120mm(150x359mm)
●技法:Silkscreen
●発行:Le Point Cardinal, Paris
●印刷:Imp. Union, Paris
●制作年:1963
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図版:彫刻「Signe ou Le Vent」(1942)。ブローネルと同じルーマニア出身の彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi, 1876-1957)の彫刻《眠れるミューズ》の影響を窺わせる。

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図版:同展のポスター:665x500mm、Silkscreen poster printed by Imp. Union, Paris


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by galleria-iska | 2013-06-17 21:21 | 案内状/招待状関係 | Comments(2)
Commented at 2015-10-30 20:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by galleria-iska at 2015-11-01 17:52
I am sorry, but this article is not for sale(Pardon mais cet article n'est pas à vendre).


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