ガレリア・イスカ通信

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2017年 07月 12日

キース・ヘリングのTシャツ「Pop Shop Tokyo」(1987)

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久し振りにキース・ヘリング(Keith Haring, 1958-1990)関係の“もの”を取り上げてみたい。と言うか、長年仕舞いっ放しになっていたので、状態をチェックするためにビニール袋から取り出してみたというのが本当のところである。

周知のとおり、1986年にニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンにあるソーホー(SoHo)にポップ・ショップ(Pop Shop)(註1)をオープンさせたキース・ヘリングは翌1987年、姉妹店として東京・南青山にポップ・ショップ・東京(Pop Shop Tokyo)をオープン。ニューヨーク店のアイコンと同様、ポップ・ショップ・東京のロゴを盛り込んだアイコンをデザインしている。それは購入した商品を入れてくれる無料の紙袋(註2)の他、販売用のビニール製のショッピング・バッグ(註3)やTシャツにもプリントされた。ポップ・ショップには連日多くのファンが押し寄せ、賑わったようだが、偽物が大量に出回ったことが影響し、翌年には閉店を余儀なくされたと聞く。加えて、この年、エイズと診断されたことも少なからず影響を与えているのかもしれない。

いつの時代(潮流)にも乗り遅れてばかりの自分が訪れた時には、既に商品数も少なくなっており、Tシャツ(5千円)は残り一枚だったように記憶する。このTシャツはその時購入したものではなく、ずっと後になってから手に入れたものであるが、未使用だったので、30年近く経った今でも鮮やかな発色を保っている。反面、心配な点もある。と言うのは、タグ(画像参照)には、ポップ・ショップのロゴではなく、ヘリングのレタリングが使われているのだが、その縫い付けが雑で、サイズを示す“F”の取り付け位置もいい加減なのである。

●作家:Keith Haring(1958-1990)
●種類:T-Shirt
●イメージサイズ:293x265mm
●技法:Silkscreen
●発行:Keith Haring for the Pop Shop Tokyo
●制作年:1987
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ポップ・ショップ・東京のアイコンとして多くの人の目に触れることを意図したこの図像、地の部分は、銀糸を用いて織られた生地に想を得たのだろうか、銀ラメ(Silver gliter)仕様となっており、光を反射して輝く様は、アナクロニズムとも取れなくもないが、原色で色付けされた、どこかトーテムポールを思わせる非言語的コミュニケーション手段であるシンボリックで記号性を帯びた図と結合し、グロテスクな様式美を見せつつ、ヘリング独自の、創作活動を通してより大きなレベルでの関係性の構築を図る役割を果たしているのである。
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                          タグの部分                    

註:

1.ヘリングはポップ・ショップのオープンについて、次のように語っている(原文をそのまま引用):
“The Pop Shop makes my work accessible. It’s about participation on a big level.” “The use of commercial projects has enabled me to reach millions of people whom I would not have reached by remaining an unknown artist. I assumed, after all, that the point of making art was to communicate and contribute to culture.”


2、
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                            ポップ・ショップ・東京の紙袋

3.
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                             ポップ・ショップ・東京のビニール製のショッピング・バッグ
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by galleria-iska | 2017-07-12 19:56 | キース・へリング関係 | Comments(0)


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