ガレリア・イスカ通信

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2017年 08月 24日

パーケット・エディションの案内「Special offer for Parkett Editions」(2002)

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1984年に創刊され、今年の秋に通号100/101号を迎えるスイスの美術雑誌『パーケット(Parkett)』は、常に現代美術の最新の動向を展覧会情報とその評論による特集によって伝えてきた専門性の高い美術雑誌である。今回取り上げるのは、2001年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された“小さな美術館(the small museum)”を標榜するパーケット・エディション(Parkett Editions)の展覧会の反響に応えるため、2002年当時パーケット社が保有していた“パーケット・エディション(Parkett Editions)”の中から22種類を特別価格での提供する案内(裏側が申し込み用紙となっており、リストには22作品を掲載)と、それに付けられた各エディションの絵葉書全21点である。この案内が送られてきたのは、前に取り上げたことがある森万里子(Mariko Mori, 1967-)氏のマルティプル「Star Doll」(Parkett 54,1998)を購入していたからで、リストには草間弥生(Yayoi Kusama, 1929-)が2000年にパーケット59号のために制作した鏡を支持体とするシルクスクリーン・プリント「Infinity Net, 2000」(Silkscreen print on mirror, 255x210mm, Edition:70, $860)も載っている。近年値上がりの激しい草間作品の中にあって、この作品は今年7月1日、スイス チューリッヒのオークションハウス(Koller Auktionen AG, Zürich)に出品され、出版時の約10倍の値、9000スイス・フラン(CHF 9,000=約106万円)で落札されている。これで驚いていてはいけない。パーケットのエディションの中でもっとも高額で取引されているのは、ドイツの現代美術家ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter, 1932-)が1993年にパーケット35号のために制作した115点の油彩画である。そのうちの1点「Grün-Blau-Rot /Green-Blue-Red('789-59 Richter, 93')」(305x401mm, 115 unique works, oil on canvas)が2016年にロンドンのクリスティーズで開催されたセール「Post-War and Contemporary Art Day Auction」に出品され、手数込み230500ポンド(GBP 230,500=約3690万円)落札されている。画廊が提示する価格は間違いなく4000万円を超えることになるだろう。発売当初の価格が数千ドルであったので、100倍近くも値上がりしたことになる。リヒター恐るべし! 一方、我が「Star Doll」はと言うと、2004年にニューヨークのサザビースで3000ドル($3,000=約33万円)で落札されたのが最高値で、それ以降ずっと右肩下がりである...

●作家:Various Artists
●種類:Postcards
●サイズ:148x105mm(Box:120x160x8mm)
●技法:Offset
●発行:Parkett-Verlag AG, Zürich(Parkett Publishers, New York)
●制作年:2002
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註:

1.
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現在、パーケット出版から手に入れることができるポストカード集がこちら。168点のポストカードと64ページのテキスト。160x120x18mm(Susan Tallman, Deborah Wye, 「Parkett Collaborations & Editions Since 1984: New Postcard Set of All Artists' Editions with Text Booklet from Parkett's MoMA Show」Price Euro36.-/$48.-)
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by galleria-iska | 2017-08-24 22:47 | 案内状/招待状関係 | Comments(0)


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