ガレリア・イスカ通信

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2013年 08月 26日

キース・へリングのビニールバッグ「Pop Shop Plastic Bag」(1985)

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あと一週間足らずで八月も終わりとなる。今年もエアコンなしで何とか乗り切れそうなところまで来た。最高気温が37°や38°の日が続くと、30°が涼しく感じてしまうのだから不思議である。今日は終日雨模様で、だらだらと汗をかくことも無く、パソコンの熱も気にならないので、久し振りにブログを更新しようと思う。とは言え、紙物は危険なので、濡れてもいい(?)ビニールバッグを取り上げる。キース・ヘリング(Keith Haring, 1958-1990)がポップ・ショップで販売していたポップ・ショップのロゴ入りのビニールバッグは6種類あることは前にも書いたが、探していた青緑色の背景のものが手に入ったからである。残りはオレンジ色の背景のものだけとなった。6点揃ったら額装してみようかと思うが、そのままだと片面しか見れないので、アクリルガラスで挟む方法が良いかもしれない。魚の開きのように左右片方の端を切り開いて広げる方法や裏表を切り離す方法も可能だが、要はグラフィックアートとして見るか、マルティプルアートとして見るかだ。自分としてはグラフックな魅力の方が勝っていると思っているので、版画作品のように額装するのが合っているように思う。ただ、絶滅危惧種、いや稀少品になりつつある現状を考えると、原型のまま残しておいた方が良いのかもしれない。

●作家:Keith Haring(1958-1990)
●題名:Pop Shop Plastic bag
●サイズ:484x425mm
●技法:Silkscreen
●製造:PAK 2000, New Hampshire
●制作年:1985
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by galleria-iska | 2013-08-26 18:22 | キース・へリング関係 | Comments(0)
2013年 08月 13日

ロイ・リキテンスタイン展の招待状「Dessins de Roy Lichtenstein」(1975)

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1977年に開館するポンピドー・センター(Centre national d'art et de culture Georges-Pompidou)の前身であるパリの現代美術センター《Centre National d'Art Contemoporain, Paris(CNAC)》で開催されたロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein, 1923-1997)のデッサン展の内覧会への招待状。展覧会に合わせて出版された、1961年制作のペン画「Knock, Knock」を原画とする複製版画「Knock, Knock Poster」(Corlett. App.8)と同じイメージを用いている。

原画となった「Knock, Knock」はリキテンスタインのポップアート初期の素描として、1961年から69年までの素描と版画作品を網羅した作品集「Lichtenstein Drawing & Prints」(註1)に掲載されており、それによると、ニューヨークのレオ・キャステリ画廊から発表されたこの作品は、他の初期の作品とともに、1962年にパリにイリアナ・ソナベント画廊を開き、アンディ・ウォーホルやリキテンスタインの個展を開催したイリアナ、ミッシェル・ソナベント夫妻のコレクション(Ireana and Michael Sonnabend collection)となっていることから、この展覧会は、当時、パリとニューヨークに画廊を持っていたソナベント夫妻の協力の下、企画されたことが分かる。

●作家:Roy Lichtenstein(1923-1997)
●種類:Invitation
●サイズ:147x105mm
●技法:Line-cut
●発行:Centre National d'Art Contemoporain, Paris(CNAC)
●制作年;1975
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同展の告知用ポスター、1975年、サイズ:710x500mm、発行:Centre National d'Art Contemoporain, Paris(CNAC)

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1988年に刊行された『リキテンスタイン:素描と版画(「Lichtenstein Drawings & Prints」 Wellfleet Press, New Jersey, 1988. Hardcover. Introduction by Diane Waldman. 256 pages. Includes catalogue of drawings 1961-1969, studies 1961-1969, catalogue of prints 1962-1969, biography and bibliography with black and white and color illustrations of works accompanied by description (title, date, medium, size, and location)』の書影。この本は1969年頃に刊行された同名のタイトル(「Lichtenstein Drawings & Prints」A Paul Bianchi Book, Chelsea House Publishers, ca1969. Hardcover. folio. 256. pages. Profusely illus. some colour, biblio.)のリプリント。

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by galleria-iska | 2013-08-13 18:14 | 案内状/招待状関係 | Comments(0)
2013年 08月 03日

デイヴィッド・ホックニーの写真集「David Hockney Cameraworks」(1984)

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1983年にロンドンのヘイワード・ギャラリー(Hayward Gallery, London)で開催されたデイヴィッド・ホックニー(David Hockney, 1937-)の写真展「Hockney's Photograph」-この展覧会はその後、ヨーロッパ各地および日本に巡回(註1)-を機に1984年にロンドンのテイムズ・アンド・ハドソン社から刊行されたホックニーの写真集「デイヴィッド・ホックニー・カメラワークス(David Hockney Cameraworks)」。1948年創業の美術書やポスターの印刷を手掛けるイタリア ミラノの印刷所《Amilcare Pizzi, S.p.A., Milan》で印刷されたこの写真集は、本文に16世紀の書体デザイナーで印刷・出版も手掛けたクロード・ギャラモン(Claude Garamond, 1480-1561) が製造した書体を元にデザイン、鋳造されたタイプフェース、シモンチーニ(Simontini)(註2)を用いており、この年のコダック写真出版賞(1984 Kodak Photography Book Prize)を受賞している。

ポラロイド・カメラを用いて撮影された、ホックニーのペイントが施されたプールで泳ぐ人物を俯瞰的な構図で捉えた写真やプールサイドに寝そべる男性ヌードは、ホックニーの性的志向という非常に個人的な事柄を主題としているが、その一方で、永遠の一瞬という凍りついた時間の凝視を迫る写真とは異なり、ポラロイド写真の白い縁をグリッドとして用い、碁盤の目のように並べられた複眼的視点を思わせるた静止画像を連続して追うことで、様々な視点と動画のような時間の流れを追体験ことができる。このホックニーのポライド写真によるコラージュは、元はピカソのキュビスムからヒントを得たものであり、一つの写真を長い時間見えていることが出来ないというホックニーの写真にたいする不満を解消するために生み出された手法である。

そう言えば、もう何年もプールに出掛けていないし、中学生の頃は毎日のように出掛けていた海水浴場もすっかり御無沙汰である。多分、今年もプールにも海にも出掛けることはないと思うが、クーラーの無い蒸し風呂のような部屋の中に居ると生きる気力な萎えてしまいそうになるので、ホックニーの写真でも見ながら涼もうかと思い、取り出してきたのがこの写真集である。購入してから三十年近く経ち、本自体はところどころ傷みも出てきたが、いまなお見ることの楽しみを与え続けてくれる写真集である。

●作家:David Hockney(1937-)
●種類:Photograph
●題名:David Hockney Cameraworks
●サイズ;310x308x30mm
●技法:Offset
●発行:Thames and Hudson Ltd, London
●印刷:Amilcare Pizzi, S.p.A., Milan
●制作年:1984
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註:

1.1986年に日本各地で開催されたホックニーの写真展「ホックニーのカメラワーク-Hockney's Photographs」の図録。表紙には上記写真集と同じイメージが使われている。
監修:小川正隆
編集:ホックニーのカメラワーク展図録編集委員会
制作:美術出版デザインセンター
発行:美術館連絡協議会/読売新聞社、1986年
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2.シモンチーニについて記された説明文。以下引用
Some of the most popular typefaces in history are those based on the types of the sixteenth-century printer, publisher, and type designer Claude Garamond, whose sixteenth-century types were modeled on those of Venetian printers from the end of the previous century. Later typefaces by Jean Jannon in the early 1600s were long wrongly attributed to Garamond. Between 1958 and 1961, the Italian foundry Simoncini issued its version of Garamond (actually based on Jannon's typefaces), designed by Francesco Simoncini and W. Bilz. More delicate in line and lighter in color than other Garamond/Jannon inspired typefaces, Simoncini Garamond is very versatile in display as well as text situations.

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by galleria-iska | 2013-08-03 16:23 | その他 | Comments(0)