2015年 09月 22日
前回取り上げた菅井汲(Kumi Sugaï, 1919-1996)の挿絵「October:The Silence」の前年に制作された「Soleil Blanc(白い太陽)」は太陽を白い球体として表現した最初の作品で、版元はドイツにおける契約画廊であったハノーファーのブルスベルク画廊(Galerie Brusberg, Hannover)である。同じ年、この作品のバリアントとも言える「Soliei et Terre(太陽と大地)」(註1)という作品が、東京の美術出版社(Bijutsu Shuppan)から1970年に刊行された「菅井汲版画集」の特装版(限定100部)のために制作されているが、それに倣えば、青緑色の台形は大地を表していることになる。 菅井はここに来て、それまでのカリグラフィックな表現から脱却し、より単純なフォルムと記憶に残る色彩を用いて、自分が目にした光景を記号化していく。 ●作家:Kumi Sugaï(1919-1996) ●種類:Print ●題名:Soleil Blanc ●サイズ:660x503mm ●技法:Lithograph ●限定:100 ●紙質:Arches ●発行:Galerie Brusberg, Hannover ●印刷:Michel Casse, Paris ●制作年:1969 註: 1.
by galleria-iska
| 2015-09-22 18:49
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