ガレリア・イスカ通信

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カテゴリ:ポスター/メイラー( 94 )


2018年 05月 08日

ポール・デルヴォーのポスター「Paul Delvaux œuvre gravé - grafishe werk」(1972)

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ルネ・マグリット(Rene Magritte, 1898-1967)とともにベルギーのシュルレアリスムを代表する作家ポール・デルヴォー(Paul Delvaux, 1897-1994)が本格的に版画制作に取り組むのは、齢70間近(日本で言えば古希ということになる)の1965年後半からで、その制作方法は、版画工房に入り、石版に直接描画するというものではなく、転写紙を用いたものが大半である。それはベルギーのブリュッセルから版画工房のあるパリまで出掛けることさえ“彼にとっては何週間も考えあぐんでしまう大旅行”といわれる程であったからのようだ。版元となったのは美術史家のミラ・ジャコブ(Madame Mira Jacob Wolfovska, 1912-2004)が1955年にパリ六区セーヌ通りに開いた、19世紀後半から20世紀のデッサンや水彩、版画を専門とする画廊バトー・ラボワール(Galerie le Bateau-Lavoir, Paris)(註1)であった。リトグラフの刷りはムルロー工房で行われている。

今回取り上げるのは、日本では滅多に紹介されることのない、ジェームズ・アンソール(James Ensor, )がその生涯の大半を過ごしたベルギーのフラマン語圏に属する北海沿岸の海岸リゾート地、オースデンデ(Oostende)の画廊(Galerie L'Orangerie, Oostende)で1972年に開催されたデルボーの版画展(Paul Delvaux œuvre gravé - grafishe werk)の告知用ポスターである。テキストはフランス語とフラマン語の併記となっている。このポスターには通常版(註2)と限定版の二つヴァージョンがあり、今回のものは限定版の方で、展覧会のオープン時にされたものと思われるのだが、デルヴォーがボールペンを使って署名と日付を書き入れている。契約画廊との版権の問題によるものかもしれないが、ポスターには版画作品ではなく、デルヴォーの原画が使われており、印刷には、ライン・ブロックと呼ばれる、凸版エッチングに写真製版を用いた技法が使われている。

●作家:Paul Delvaux(1897-1994)
●種類:Poster
●サイズ:496x321mm
●技法:Line block
●発行:Galerie l'Orangerie, Oostende
●限定:125 + 10 H.C.
●制作年:1972
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                      《P. Delvaux, Oostende le 5 8(Aout), '72》
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註:

1.画廊の名前は20世紀初頭に、ピカソやモジリアーニ、ヴァン・ドンゲンらの画家が居住しアトリエを構えたモンマルトルにあった安アパート“洗濯船(Le Bateau-Lavoir)”から取られている。洗濯船と名づけたのは詩人で、画家、評論家でもあったマックス・ジャコブ(Max Jacob, 1876-1944)。故ジャコブ女史の交友関係は、画家や詩人、評論家(Georges Braque, Marc Chagall, Alberto Giacometti, Paul Delvaux, André Breton, René Char, Jean Paulhan, Jean Cassou)など多岐に渡っている。

2.
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図版:テキストの配置を変えてデザインされた通常版のポスター、470x320mm。



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by galleria-iska | 2018-05-08 19:59 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2018年 04月 18日

サム・フランシスのポスター「Sam Francis Métaphysique du vide(II)」(1986)

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今回取り上げるのは、前回取り上げたポスターと対になるポスターで、こちらもパリの出版社フランシス・ドリル(Éditions Francis Delille, Paris)が、美術にも造詣の深いフランスの著作家ミシェル・ワルドベルグ(Michel Waldberg, 1940-2012)が1986年に著したアメリカの抽象表現主義に流れを汲む作家サム・フランシス(Sam Francis, 1923-1994)の1951年から1986年までの油彩とアクリルのよる絵画作品集「Sam Francis Métaphysique du vide」(Coll. Philosophie de Arts)の刊行に合わせて、広報用に出版したオリジナル・リトポスターである。同じ出版社から同年出版されたサム・フランシスのリトグラフによる6点組の版画集「Michel Waldberg:Poèmes dans le ciel」 所収の作品(Untitled, Lembark 273)(註1)と同じ版を用いて刷られている。印刷はパリのデジョベール工房(Atelier d'Art Desjobert, Paris)で行われ、通常のポスター用紙ではなく、透かしが入っていないので特定はできないのだが、薄手の版画用紙が使われている。

こちらのポスターでは、大きな余白は取られておらず、画面の中央付近を斜めに横切る抽象表現主義的な太く力強い描線が、ドリッピングによる即興性や偶然性に支配される空間に楔を打ち込んでいる。この作品を見ていると、サム・フランシスの技法は、染みのような表現を特徴とするタシシムのようなフランスのアンフォルメルを基点に、ジャクソン・ポロックのドリッピングの手法と抽象表現主義運動の創設者とされるロバート・マザーウエル(Robert Motherwell, 1915-1991)などのような無意識(Spontaneous)の描線などがミクスチュアされ、そこに東洋的な間(余白)の美学を加えることで他者にはないスタイル(画風)を築き上げたと見るべきか。とすると、鮮烈な色彩は逆にその間にある白を意識させるための演出として見ることもできるのかもしれない。

●作家:Sam Francis(1923-1994)
●種類:Poster
●題名:Sam Francis Métaphysique du vide(2)
●サイズ:843x558mm
●技法:Lithograph
●印刷:Atelier d'Art Desjobert, Paris
●発行:Éditions Francis Delille, Paris
●制作年:1986
●目録番号:Lembark 273(bis)
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註:

1.
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図版:リトグラフによる6点組の版画集「Michel Waldberg:Poèmes dans le ciel」 所収の作。Untitled(Lembark 273) from the portfolio "Michel Waldberg Poèmes dans le ciel" printed in colours, on Rives, signed in pencil, numbered(the total edition was 176), with text by Michel Waldberg, the set as published by Philosophie des Arts, Paris. 755 x 560mm

参考文献:

「The Prints of Sam Francis. A Catalogue Raisonné 1960 - 1990」(2vols)Francis, Sam and Connie W. Lembark. Introduction by Ruth E. Fine. Published by New York, Hudson Hills Press, 1992. Vol. I: Lithographs. Vol. II: Intaglio Prints, Screenprints, and Posters.
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by galleria-iska | 2018-04-18 19:03 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2018年 04月 18日

サム・フランシスのポスター「Sam Francis Métaphysique du vide(I)」(1986)

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今から思うと随分と羽振りの良かった(?)1980年代後半に手に入れたこのポスター、一度は手放したものの、まわりまわって無事(?)帰還と相成った。パリの出版社フランシス・ドリル(Éditions Francis Delille, Paris)が、シュルレアリスムの美術評論家として知られるパトリック・ワルドベルグ(Patrick Waldberg, 1913-1985)を父に持つ著作家のミシェル・ワルドベルグ(Michel Waldberg, 1940-2012)が1986年に著したアメリカの抽象表現主義の流れを汲むサム・フランシス(Sam Francis, 1923-1994)の1951年から1986年までの油彩とアクリルのよる絵画作品集「Sam Francis Métaphysique du vide」(註1)の刊行に合わせて、広報用に出版した2点組のオリジナル・リトポスターのうちのひとつ。同じ出版社から同年出版されたサム・フランシスの6点組の版画集「Michel Waldberg:Poèmes dans le ciel」 所収の作品(Untitled, Lembark 271)と同じ版を用いて刷られている。印刷は1960年代に菅井汲のリトグラフの刷りを手掛けたパリのデジョベール工房(Atelier d'Art Desjobert, Paris)が行っており、通常のポスター用紙ではなく、透かしが入っていないので特定はできないのだが、薄手の版画用紙が使われている。この工房は油絵の重厚感を意識したような少々重たい刷り上りを特徴とするムルロー工房とは異なり、その色抜けの良さが現代美術の作家に好まれたようである。

西洋人に取って意味を持たない空白を我々東洋人は余白として捉え、そこに大気や間というような形而上学的な空間を見出す。その美意識を学んだサム・フランシスは、筆を用いないドリッピングの手法を取り入れながらも、ポロックのようなオールオーバーな画面とは明らかに異なる作品を描き出している。余白そのものが中心(主題)となったこのポスターにはその特徴が顕著に現れている。


●作家:Sam Francis(1923-1994)
●種類:Poster
●題名:Sam Francis Métaphysique du vide(I)
●サイズ:860x560mm
●技法:Lithograph
●印刷:Atelier d'Art Desjobert, Paris
●発行:Éditions Francis Delille, Paris
●制作年:1986
●目録番号:Lembark 271(bis)
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註:

1.
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図版:ミシェル・ワルドベルグ著「サム・フランシス 空白の形而上学」1986年の書影。Michel Waldberg 「Sam Francis Métaphysique du vide」(coll. Philosophie des Arts), Francis Delille, Paris, 1986, 205pp.,232x167mm

参考文献:

「The Prints of Sam Francis. A Catalogue Raisonné 1960 - 1990」(2vols)Francis, Sam and Connie W. Lembark. Introduction by Ruth E. Fine. Published by New York, Hudson Hills Press, 1992. Vol. I: Lithographs. Vol. II: Intaglio Prints, Screenprints, and Posters.
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by galleria-iska | 2018-04-18 18:58 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2018年 03月 27日

アンディ・ウォーホルのポスター「Space Fruit: Cantaloupes II」(circa 1979)

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懐かしいポスターが出てきた。ポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)が1979年に手掛けたシルクスリーンによる6点組の連作版画「スペース・フルーツ:静物(Space Fruit: Still Lifes)」所収の作品《Cantaloupes II》(F.S.198)を用いた版元の広告ポスター(註1)である。別の画廊の名前を入れた広告ポスターも同時に作られており、それらには(Cantaloupes I, Peaches, Watermelon)が使われている。またそれとは別に、版元の異なるオフセット印刷の別ヴァージョン(737x584mm/29"x23")も数種存在しており、少々紛らわしくなっている。

この連作版画を見たとき、ウォーホルが何でこんな作品を制作したのだろうかと訝しく思ったものだが、もう一人のポップ・アートの雄、ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein, 1923-1997)が1974年に出版したリトグラフとシルクスクリーンによる6点組みの連作版画「Six Still Lifes Series」を意識したのだろうか。ウォーホルはこの連作版画を17世紀オランダで花開いた絵画のジャンルである“静物画”として取り組んでいる。とは言え、そこに何らかの象徴性や寓意が盛り込まれているわけではなく、構図、色彩、空間といったものに対するウォーホルなりの解釈と言えよう。ただ、二つに切り分けられたメロンの断面は性的なイメージを彷彿させなくもない。依頼主のマイケル・ジヴィアンはこの連作版画の制作に当時の金額で80万ドル(註2)、邦貨に換算すると一億九千二百万円を支払ったとあるのだが、本当にそうなのだろうか。もしそうだとすると、この連作版画(限定150部+XXX)の出版時の価格は2千5百ドルなので、販売数に応じて段階的に価格を上げていく方法を採っていなければ、まったく採算に合わない。因みに十年後の1989年には2万5千ドルまで値上がりしている。

●作家:Andy Warhol(1928-1987)
●種類:Poster
●題名:Space Fruit: Cantaloupes II
●サイズ:712x560mm/28"x22"
●技法:Lithograph
●発行:Michael Zivian Gallery, New York
●制作:circa 1979
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註:

1.
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図版:この連作版画の版元であるニューヨーク市のマイケル・ジヴィアン画廊(Michael Zivian Gallery, New York)が1981年(?)に発行した4種類のポスターの販売広告。価格は一枚30ドル($30=JPY7,200)で、送料は30ドルとあり、当時としては幾分高めの設定である。日本へは1980年代の後半、アートポスターはうちが取り仕切ると豪語した国内の額縁メーカーよって紹介されたように記憶する。版画と同じシルクスクリーンではなく、リトグラフで印刷されているのだが、それでもなかなか見応えのあるポスターであったので、4種類全て揃えたのだが、知り合いのお店の開店の際に頼まれ、その内の3点を、インテリアとして、版画のように額装して飾ってもらった。切り離したテキスト部分は、捨てるには惜しく、取ってあったのだが、何処にしまいこんだのか思い出せなくなってしまった。

2.内側から見たアンディー・ウォーホルに関する著作《Holy Terror Andy Warhol Close Up》に次のような記述がある(以下引用)
"The dealers, as usual, paid Andy in advance, probably splitting the $800,000 that Fred(Fred Hughes, Warhol's business manager) had set as the minimum for an Andy Warhol series. That was the amount the Michael Zivian Gallery in New York, paid for the Space Fruits series it commissioned and exhibited in May 1979."(from 「Holy Terror: Andy Warhol Close Up」 by Bob Colacelle, Harper-Collins Publishers, 1990)

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by galleria-iska | 2018-03-27 18:39 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2018年 01月 21日

ルフィーノ・タマヨのポスター「Tow Hundret Years of American Growth 1776-1976」(1976)

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20世紀メキシコの画家ルフィーノ・タマヨ(Rufino Tamyo,1899-1991)のポスター「Two Hundred Years American Growth 1776-1976」を出版したニューヨーク市のトランスワールド・アート(Transworld Art, Inc., New York)は1968年、アレックス・ローゼンバーグによってニューヨーク市に設立された現代美術の版元。アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder, 1898-1976), サルヴァドール・ダリ(Salvador Dali, 1904-1989), ロメア・ベアーデン(Romare Bearden, 1911-1988), ヘンリー・ムーア(Henry Moore, 1898-1986), マーク・トビー(Mark Tobey, 1890-1976)、 ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg、1925-2008))など数多くの作家の版画やポートフォリオ、マルチプルを出版したが、現在は、アレックス・ローゼンバーグ・ファイン・アート(Alex Rosenberg Fine Art)と名称を変え、版元として、また、その知識と経験を活かし、鑑定家としても活動を行っている。トランスワールドの頃から版画を購入していたが、当時の米ドルの為替レートは現在の二倍以上しており、購入にはなかなかの決断を要した。ところが、1980年代の後半、あるいは1990年代に入っていただろうか、ある日突然、名称変更に伴う在庫セールの案内と価格表が送られてきた。それでやっとヨーロッパの版元の価格との釣り合いが取れ、何度か注文をだした覚えがある。今回取り上げるタマヨのポスターを初めとして、ダリやアペル、ヘンリー・ムーアのポスターも出していたはずで、価格は概ね25ドルだったように思う。タマヨのポスターは、時を経て風化した壁画のようにも見えなくもないが、描かれた人物が靄の中に隠れ判然としないのが嫌われてか、10ドルという半値以下の価格が付けられていた。現在の価格は300ドルぐらいだが、果たしてどうなのだろうか。

●作家:Rufino Tamyo(1899-1991)
●種類:Poster
●題名:Two Hundred Years of American Growth 1776-1976
●サイズ:649x498mm
●技法:Lithograph
●印刷:Imprimerie Mourlot, Paris
●発行:Transworld Art, Inc., New York
●制作年:1976
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ポスターとは別に、限定175部のリトグラフの版画ヴァージョン「Hombre Oscuro」も出版され、アメリカ建国200周年の1976年に同社が出版したポートフォリオ「An American Portrait 1776-1976」に収められている。ポスター、リトグラフ共に、パリのムルロー工房(Imprimerie Mourlot, Paris)で刷られている。トランスワールド・アートはこの年、タマヨが開発したミクソグラフィア(Mixografia)を7点一気に出版している。

タマヨは1899年、メキシコ南部のオアハカ(Oaxaca)に生まれる。1917年、国立サン・カルロス美術学校(San Carlos Academy of Fine Arts)に入学するが、才能ある者の常か、一年通い、その後の三年は独学で絵を修得し、籍を離れる(卒業?)。1921年、メキシコ市にある国立民族学博物館の民族誌学部長に就任、そこでプレ・コロンビアンの物品に囲まれ、その後の制作の根底を成すプレ=コロンビアン(pre-Columbian:1532年のスペイン人の征服以前のアメリカ先住民)の象徴性の高い品々に囲まれ、次のように語っている。以下引用
:"It opened my eyes putting me in touch with both pre-Columbian and popular arts. I immediately discovered the sources of my work -- our tradition."
1926年、ニューヨークを訪れ、1919年設立の版画を専門とするウェィヘ画廊(Weyhe Gallery, New York)で最初の展覧会を開催、二年後の1929年、メキシコに戻るが、壁画家たちに受け入れられない主題がブルジョア的で迎合的であると思われ、絵画的なリアルとは何かを学ぶために、1937年、再びニューヨークに渡り、1949年まで制作活動を行う。彼の周囲には、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp, 1887-1968), スチュアート・デイヴィス(Stuart Davis, 1892-1964), レジナルド・マーシュ(Reginard Marsh, 1898-1954)や国吉康雄(Yasuo Kuniyoshi, 1889-1953)といった画家たちがいた。1949年、今度はパリに移住、版画作品も数多く制作、1959年には挿絵本の代表作ともいえる「聖ヨハネの黙示録(Apocalypse St. Jean)」(名古屋市美術館が所蔵している)も制作している。その年、メキシコに帰郷、1991年、メキシコ市で没する
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by galleria-iska | 2018-01-21 18:01 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2017年 08月 02日

奈良美智展の案内「Yoshitomo Nara for better or worse」(2017)

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                         2017年新作「Midnight Truth」

少し前のことであるが、連れ合いが、現在愛知県豊田市の豊田市美術館で開催中の展覧会「奈良美智 for better or worse - Works 1987-2017」の案内を頂いてきた。案内は四つ折りで、海外の画廊が展覧会の際に使うメイラー(Mailer)によく見られる、開くとポスターになるようにデザインされている。制作中(?)の新作「Midnight Truth」が置かれたスタジオを撮影したのは森本美絵(Mie Morimoto, 1974-)という若手写真家で、彼女は制作中の奈良美智(Yoshitomo Nara, 1959-)氏とその制作風景を撮影した写真集も出しているとのこと。奈良氏の作品は注目の現代美術作家ということで、テレビや雑誌で見にすることはあるが、絵画作品(タブロー)は未だ目にしたことがない。田舎に住んでいると、都会に出て行かないかぎり、画廊でのリアルタイムの経験というものは先ず無く、数年のタイムラグが必ず付いて回る。奈良氏の作品についても、東京あたりで突然火が付いことは全く知らず、しばらく経って、知り合いの画商が見せてくれた、奈良氏の作品を特徴付ける、愛らしく可愛い仕草のキャラクターとは真逆の、悪い子ぶってこちらを釣り目で睨みつける女の子を描いた小さなドローイングによって、ようやくその存在を知ったのである。たったそれだけのことで、後はあずかり知らぬ世界での出来事のように時が流れ、やがて世界でも注目される現代美術の作家となって再び現れた。当然のことながら、絵画作品は全く手の届かないところに行ってしまい、唯一の接点と言えるのは、東京の森美術館に行った連れ合いが、お土産として買ってきてくれた「グミガール」だけである。自分としてはこの「グミガール」の容器を、遠くは1963年にオランダの版画家エッシャー(Maurits Cornelis Escher, 1898-1972)がデザインして作られた製缶メーカー、フェルブリファ社の創立75周年を記念するブリキ製のキャンディ缶「Icosaëder(Verblifa Tin Can)」(註1)、近くは村上隆の“食玩”(こちらは未だ、オタク文化の象徴的存在であるフィギュアの呪縛から解き放たれておらず、美術界からのアプローチには疑問が呈されるかもしれない)に通じる、一種のマルティプルと見ていたのだが、作家が変わればその意図も変わるのか、「グミガール」は今も生産が続けられ、キャラクターグッズとしての商品価値の方が優先されてしまっているように見える。エッシャーのキャンディ缶がクリスティーズ等のオークションにマルティプルとして登場するにも35年の時を要したことを考えると、「グミガール」の容器も、その第一義的な意味が剥ぎ取られるまでには、まだまだ多くの時間を要すことになりそうである。それまで生きているとは思えないが。

そんな繰言はさておき、連れ合いはどうしても豊田市美術館の展覧会場に足を運びたい様子である。ただ、入場料はもちろん、田舎から都会に出るにはそれなりの費用が掛かる。そのやり繰りをどうするか、思案に暮れる毎日である。NHKの日曜朝の番組で特集でも組んでくれないかと、淡い期待を抱いているのだが。そういえば、以前、山梨県にあるキース・ヘリング美術館からお誘いを受けたが、旅費等に掛かる費用を工面することが出来ず、未だに訪れていない。貧者は-自己責任と言われればそれまでだが-そうやって文化から疎外されていくのであろう。

●作家:Yoshitomo Nara(1959-)
●種類:Leaflet
●サイズ:297x210mm(594x420mm)
●技法:Offset
●写真:Mie Morimoto(1974-)
●発行:Toyota Municipal Museum of Art, Toyota
●制作年:2017
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註:

1.エッシャーのキャンディ缶
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●作家:Maurits Cornelis Escher(1898-1972)
●題名:Icosaëder(Icosahedron)
●サイズ:140x140x140mm
●技法:Printed tin box with embossed relief
●限定:6800 + 300 were produced to replace any defects
●発行:Verblifa(De Vereenigde Blikfabrieken), Krommenie
●制作年:1963

オークションハウスでの落札値:
1998年:Christie's Amsterdam.......US $456(€ 395, Dfl.865)
2012年:Christie's Amsterdam.......US$7,907(€ 6,000)
2013年:Venduehuis Den Hagg......US$1,060(€800)
2014年:New Art Editions..............US$1,425(€ 1,075)
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by galleria-iska | 2017-08-02 20:24 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2017年 02月 03日

ジョアン・ミロのポスター「Poster for the exhibition 'Joan Miró' Tokyo-Kyoto」(1966)

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ビートルズが来日した1966年、現在はフィルム・センターとなっている東京・京橋の国立近代美術館とその京都分館で、20世紀スペインの画家、彫刻家、版画家のジョアン・ミロ(Joan Miró, 1893-1983)の大回顧展「ミロ展:ユーモアと夢とよろこびと」(註1)が開催された。これはその展覧会のポスターとして制作されたものであるが、実際に告知用ポスターとして採用されたものは、ミロが展覧会のために制作したグアッシュによる作品を用いたオフセット印刷のポスターである。ミロは当初、日本国内でリトグラフ・ポスターの制作が行えると思っていたようなのだが、その当時日本にはムルロー工房にあるような機械刷りのための設備がなかったため、グアッシュによる原画を制作したのである。今から10年ぐらい前に、実際に掲示されたものを手に入れたことがあるが、コレクターに譲ってしまったため、今は手元にない。また記録用にと保存しておいた画像も、PCのOSが壊れた際に消失してしまった。

日本を代表するグラフィック・デザイナーのひとり、原弘(Hiromu Hara, 1903-1986)が文字入れを行ったこのポスター、現在、幻のポスターとしてコレクターズ・アイテムとなっており、数年前に、ニューヨーク市のポスター・オークション会社から出品されたことがあったが、なかなかの評価であった。現在、東京国立近代美術館の他に、ポスター収集に力を入れている武蔵野美術大学の美術館・図書館が所蔵しているので、興味のある方はそちらに問い合わせてみて欲しい。

今回取り上げる方のポスターは、ミロの好意で制作されたもので、ミロの契約画廊であったパリのマーグ画廊Galerie Maeght, Paris)のリトグラフ工房(Arte Adrien Maeght, Paris)で印刷されている。文字の部分は日本国内でシルクスクリーン印刷で入れられているためであろうか、印刷所名《(Imprimerie)Arte Paris》の記載がない。出版は毎日新聞社(Mainichi Newspapers, Tokyo)である。ポスターの他に、35部限定で、ミロの署名入りの版画ヴァージョンも作られている。

私事であるが、撮影に使っている200万画素のコンパクトカメラは、今や骨董品とも言えるもので、解像度が低く、特に赤い背景の上に刷られた文字は地に溶け込んでしまい、判読できなくなってしまう。連れ合いが持っている1200万画素のコンパクトカメラを借りることも出来るのだ、自力(?)で購入するつもりでいるので、もう何年も(!)、やせ我慢を続けている次第。

●作家:Joan Miró(1893-1983)
●種類:Poster
●サイズ:395x575mm
●技法:Lithograph(Image)+Silkscreen(Text)
●発行:The Mainichi Newspapers, Tokyo
●印刷:Arte Adrien Maeght, Paris
●制作年:1966(?)
●目録番号:Mourlot 504a,(poster catalogue raisonné): 「Malmö Konsthall, Joan Miró - posters - affischer, Malmö 1993」31
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図版:ポスターの原画を制作中のミロを捉えた写真をダストカバーに用いたフランスの美術専門誌『二十世紀(XXe siècle)』のミロ特集号「Hommage à Joan Miró」(1972)
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図版:(左)ポスターと同時に制作された限定35部の版画ヴァージョン(原画に呼応している)、(右)ポスター


註:

1.「ミロ展:ユーモアと夢とよろこびと」(会期・会場・主催: 1966年8月26日-10月9日 国立近代美術館 10月20日-11月30日 国立近代美術館京都分館、国立近代美術館、毎日新聞社)

図録「ミロ展」:ミロ展カタログ編集委員会, 国立近代美術館, 毎日新聞社編/毎日新聞社/1966年/256x240mm
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by galleria-iska | 2017-02-03 19:06 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2016年 11月 30日

ルース・バーンハートのポスター「Ruth Bernhard - In the Box - Horizontal」(1980)

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ベルリン生まれのアメリカの写真家ルース・バーンハート(Ruth Bernhard, 1905-2006)の代表作である「In the Box - Horizontal」を使ったポスター。画面右下の余白にマーカーによるサインが入れられている。

暗い空間の中に置かれた、女性の裸体がかろうじて入る大きさの箱。そこに手前から当てられたライトが、独特の陰影と立体感を生み出している。その姿態は必ずしも優美とは言い難く、むしろ異質とも言える空間は、様々な制約の中に閉じ込められている女性という立場を暗示しているようにも見える。写真は若干ソフトフォーカスで撮影されているようだが、まどろみの中にいるようにも見えるモデルの顔は、フェルメールの初期の作品「眠る女」(1657年頃)のそれを思い起こさせる。

●作家:Ruth Bernhard(1905-2006)
●種類:Poster
●題名:Ruth Bernhard - In the Box - Horizontal, 1962
●サイズ:611x457mm
●技法:Offset lithograph
●発行:Collected Visions Incorporated, Berkeley
●印刷:Phelps/Schaefer Litho-Graphics Co., Inc., Brisbane
●制作年:1980
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by galleria-iska | 2016-11-30 18:08 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2016年 11月 30日

ルース・バーンハートのポスター「Ruth Bernhard - Classic Torso」(1980)

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今から20年ぐらい前に、ニューヨーク市の古書店からアメリカの女流ヌード写真家ルース・バーンハート(Ruth Bernhard, 1905-2006)のプラチナ・パラジウム・プリント10点組みのポートフォリオ「Ruth Bernard」(Published by Joseph G. Folberg and Vision Editions, San Francisco in 1993, a total edition of 48)(註1)を4000ドルで紹介されたことがあるが、現在でも5000ドルは下らない作品「In the Box -Horizontal」が欠けていることが判り、購入を見送ったことがある。バーンハートのオリジナル・プリントを手にする機会はその時が最初で最後であったが、数年前に、サイン入りのポスター、しかも代表作を使ったものを2点手に入れる機会を得た。バーンハートのポスターは幾つかの版元が出版しているが、どこも彼女の代表作と言われる「Classic Torso」(1952)と「In the Box -Horizontal」(1962)を取り上げている。今回のものはその内のひとつ、カルフォルニア州のバークレーにある出版社(Collected Visions Incorporated)が1980年に出版したもので、画面右下の余白にマーカーペンによるサインが入れられている。

日本でバーンハートの写真を直に見る機会はあまりないかもしれないが、1986年にカルフォルニア州のカーメルにある出版社《Photography West Graphics》から刊行され、何度も版を重ねているその写真集「The Eternal Body: A Collection of Fifty Nudes」によってその芸術の真髄を知ることが出来る。アメリカの女流ヌード写真家の草分け的存在であるバーンハートは1905年、ドイツ帝国時代のベルリンに生まれる。1925年から27年にかけてベルリン芸術大学の前身であるベルリン・アカデミー・オブ・アート(Academie der Mahler-, Bildhauer- und Architectur-Kunst)に学んだ後、1927年、ニューヨークに移住。広告写真の分野で活躍したアメリカの写真家ラルフ・スタイナー(Ralph Steiner, 1899年-1986)の助手を短期間務めた後、退職金を元手に撮影機材を購入する。個人的には、その当時の芸術家社会におけるレスビアン文化に深く関わることとなる。1934年にニューヨーク近代美術館(MomA)が企画した、機械製品を展示するという画期的な展覧会「機械芸術(Machine Art)」の写真撮影を依頼される。そしてその年、バーンハートの最も重要なテーマとなる女性のヌード写真を撮り始める。1935年にサンタ・モニカの海岸で偶然、20世紀アメリカを代表する写真家エドワード・ウエストン(Edward Weston, 1886–1958)と出会い、ウエストンの写真に深く惹かれる。ウエストンは彼女に写真の創造性とその芸術的な影響を明らかにした。1953年、バーンハートはサンフランシスコに移住、そこでアメリカの西海岸を代表する写真家たち(Ansel Adams, Imogen Cunningham, Minor White and Wynn Bullock)の同僚となる。彼女が自身の写真表現について述べた言葉を引用しておく:
"My aim is to transform the complexities of the figure into harmonies of simplified forms revealing the innate
reality, the life force, the spirit, the inherent symbolism and the underlying remarkable structure – to isolate
and give emphasis to form with the greatest clarity."
このポスターには「古典的なトルソ(Classic Torso)」と題された写真が使われているが、斜め上方からのライティングが作り出す質感やフォルムは、エドワード・ウエストンが1930年に撮影した写真「Pepper No.30」を強く意識させる。

●作家:Ruth Bernhard(1905-2006)
●種類:Poster
●題名:Ruth Bernhard - Classic Torso, 1952
●サイズ:610x457mm
●技法:Offset lithograph
●発行:Collected Visions Incorporated, Berkeley
●印刷:Phelps/Schaefer Litho-Graphics Co., Inc., Brisbane
●制作年:1980
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註:

1.1993年に出版されたルース・バーンハートのポートフォリオ「Ruth Bernhard」
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「RUTH BERNHARD」published by Joseph G. Folberg and Vision Editions, San Francisco in 1993, a total edition of 48. A portfolio of 10 platinum-palladium prints, each signed in pencil in the margin, with title, date, edition number, and annotations in pencil on the reverse, in letterpress double wrappers, 1934-76, printed in 1993; together with the embossed half-title, letterpress title, plate list, introduction by the photographer, and colophon, edition number in pencil. Folio, silver and black cloth clamshell box and matching slipcase with silver-stamped photographer's monogram. Various sizes to 4 3/4 by 8 1/2 in. (12.1 by 21.6 cm.) or the reverse.

●In the Box, Horizontal, 1962
●Draped Torso with Hands, 1962
●Classic Torso, 1952
●Perspective II, 1967
●Two Forms, 1963
●Triangles, 1946
●Hips Horizontal, 1975
●Sand Dune, 1967
●Knees and Arm, 1976
●In the Circle, 1934


3.
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エドワード・ウエストンの写真「Pepper No.30」
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by galleria-iska | 2016-11-30 14:07 | ポスター/メイラー | Comments(0)
2016年 11月 02日

ロイ・リキテンスタインのポスター「Roy Lichtenstein Colorade State University」(1982)

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最近、と言っても既に4,5年は経っているかもしれないが、ポップ・アートの巨匠ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein, 1923-1997)のポスターの偽物(Counterfeit)がヨーロッパ、端的に言えば、ドイツの業者からネットオークション(eBay)を通じて世界各地に送り出されている。結果、日本国内のネットオークションにも登場することに。問題のポスターは、"CRAK!"(1963/1964), Brushstroke"(1965), "Merton of the Movies"(1968), "Apple"(1981), "I love Liberty Poster"(1982),"Sweet Dreams Baby!"(1982)で、これから更に増える可能性がある。偽物は基本的にシルクスリーンで印刷されているのだが、目の粗いものを使っているのか、"CRAK!"や"Brushstroke"のようなオリジナルがオフセット・リトグラフによるポスターに関しては、境界部分が滑らかではなく、“でこぼこ”した形が見て取れる。またシートサイズはオリジナルに合わせているが、イメージ部分のサイズが若干異なっており、紙質も違うようである。"CRAK!"に関して言うと、展覧会を企画したレオ・キャステリ画廊が発行した初版刷りのものが作られているのだが、紙質が解っていないらしく、厚手の用紙を使っている。しかしながら、PCの画面ではそこまで判断できないので、多くの利用者がオリジナルと勘違いして購入してしまっているのではないだろうか。販売者は知恵者で、ポスターの価格をどれも一万円足らずに設定している。と言うのは、これらのポスターが高額で取引されていることを知っている者の気を引くためと、また受け取った後に偽物と気付いたとしても、金額が高くないためにクレームを入れて返送するのが厄介で、泣き寝入りしてしまうことまで見越した上でのことだと思われる。以前、販売者の履歴を見たことがあるが、一人だけ偽物と気付き、悪い評価を付けていたが、先の理由からか、返品はしていないようである。

1960年代のポスターについては、版権が切れてしまっている可能性もあるため、複製を作ることも可能かもしれないが、1980年代のものについては依然有効であるはずなので、何らかのアクションを起こしてもよさそうなものだが、何億という贋作もある中、販売価格が5ドル程度の小額なものまで手が回らないのかもしれない。

画像は、コロラド州 フォート・コリンズにあるコロラド州立大学の芸術学部によって企画・開催されたアメリカ現代美術、特にポップ・アートの作家(Andy Warhol, Roy Lichtenstein, James Rosenquist,etc.)の展覧会の告知用ポスターのひとつで、ロイ・リキテンスタインが1982年に大学付属のクララ・ハットン美術館(Clara Hatton Gallery)で行なった展覧会の告知用ポスターである。1984年に他の作家(ウォーホル、ローゼンクイスト)のポスターとともに大学から直接購入した。何枚か知り合いに譲り、最後の一枚を記念に持っていたのだが、懐具合が悪化し、それも手放してしまった。このポスターはリキテンスタインのオリジナルデザインではなく、リキテンスタインが1965年に版画集「11 Pop Artists」のために制作し、画家の版画の代表作となったシルクスクリーンの版画作品「Sweet Dreams Baby!」を用いている。ポスターの印刷は同州デンバーにあるシルクスクリーン工房を持つ出版社《Lichte Editions, Ltd., Denver)。このポスターはリキテンスタインの版画目録には収録されていないが、人気のある絵柄ということで、今はパブリック・オークションでも500ドルぐらいの値が付く。そこに偽物が入り込む余地があるのだろう。リキテンスタインのサイン入りのものもあったが、価格表がどこかにいってしまったので、はっきりした部数(200部?)は判らない。一枚125ドルぐらいであったと思うが、今はその10倍以上はしているはずである。因みに、ウォーホルのサイン入りのものは確か150ドルで、250部限定の版画ヴァージョン「Kimiko, 1981」(F.S.237)は2500ドルだったと記憶する。

●作家:Roy Lichtenstein(1927-1997)
●種類:Poster
●サイズ:889x616mm
●技法:Silkscreen
●限定:1000
●印刷:Licht Editions, Ltd., Denver, Colorade
●発行:Department of Art, Colorado State University, Fort Collins, Colorado
●制作年:1982
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by galleria-iska | 2016-11-02 20:52 | ポスター/メイラー | Comments(0)